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定期ゼミレポート Vol.10

Onlineゼミも、早いものでVol.10。この辺りでやっと、当初の目的だったバロックに入っていける目処が立つ…かな。

【和声】非和声音

6種類の非和声音
旋律は、“和声音”と“非和声音”の集合体である。メロディーを構成する音の内、和音構成音でない音を非和声音という。非和声音は、全部で六つ。使用頻度の高い順に、経過音刺繍音倚音掛留音逸音先取音。最後の二つは、あまり知られてないようだ。これらは、ただ記憶するだけでなく、実際の楽曲で判別練習を重ねておきたい。理論は実践で使い熟せて初めて意味がある。

音色選びはここから始まる!
非和声音は、表現、とりわけ音色の問題に直結する。音色は、漠然と念じれば天から舞い降りてくるというものではない。メロディーを構成している各音の、ハーモニーに対する役割を敏感に感じ取ることから、音色選びがはじまる。(もちろん最後は感性だけど…)
また、この
非和声音の問題は、装飾音の奏法についての、欠くべからず重要な予備知識となる。

【実習】作曲・即興

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非和声音の実用
課題:むすんでひらいて
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~裏話~
この実習に最適な課題を探すのに、けっこう手間取った(笑)。童謡などの平易な曲。長さ4小節程度の冒頭フレーズ。満遍なく非和声音を含む…となると、使用頻度の低い逸音や先取音がなかなか見つからない…💦 やっとみつけたのが ♪✊✊✋✋♪

♪ むすんでひらいて 
1)Ⅰ&Ⅴ(₇)限定で和声付け(定番:Ⅰ|Ⅴ-Ⅰ|Ⅰ|Ⅴ-Ⅰ) ⇒ 非和声音を判別 
2)Ⅰ&Ⅴのみで和声のVar.を考える(ⅠをⅤに置き換えられる部分が複数ある) ⇒ 非和声音を判別:初めのものとは非和声音の位置や種類が変わる。つまり、音の持つ意味の本質が変わり、求められる音色が変化する
3)更に、サブドミナントを加えて和声を発展⇒ 柔軟性が加わる 等々…

♪ 変奏曲 “むすんでひらいて” 
4)元の旋律のリズムを全て ♪ に変えて、メロディーを作り変える。→変奏曲 Var.1のできあがり!

最後に、天才Mozartの傑作「キラキラ星変奏曲」に思いを馳せてみた★彡💕

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